シャドウバース

ファミ通CUPから2回目の大型大会。
(なお、RAGE vol.4はドラネクを持っていって普通にDay1のトーナメントで負けた…。)

この大会から過去のファイナリストはDay1免除という大きなシードを貰えるようになった。
「シードを貰った以上はすぐ負けちゃいけない…」とプレッシャーを感じる自分にとっては、
多方からいろんな意見もあることを考えると全面的に嬉しいというわけでもないのだが、
断ることに特別メリットもないし、なにより余計目立つしシードで参加することにした。

デッキ選択
今回はファミ通CUPの時と違い東京大会の方が後だった。

大阪大会では以下が残っていた。
ドラネク、土ネク、土アグヴ

こうなると、やはり前評判通りネクロは強く基本的には外す理由がないため、何を相方にするかというゲームになる。

最も多いと予想されるのはドラゴンだ。
大阪大会で結果を残した土に対して強く、ネクロに対して極端に不利ではない。
ドラゴン特有の上振れ要素で不利を跳ね返すこともある。(ただし事故率も高い)

他は土、アグヴ、復讐、昆布あたりだと考えていた。
特に昆布はドラに対して戦えると広まっていたこともあり、ネクロの相方に対して強く出られるためそれなりにいると予想していた。

この推測から、自分は超越を相方にすることにした。
理由として
・ネクロに対して有利
この大会の時期のネクロはケルベロスやファントムハウルの採用枚数が減っていたり、
対ドラゴンを意識したネクロアサシン等の採用により火力が低い。
打点計算がしやすいため順当にいけば勝てた。

・土にも有利
バーンは多いが、ルーンや舞踏が対象がいなければ打てないため楽。
虹も現役だったため奇術師を誤魔化しやすいのもよし。

・ドラゴンに対してかなり有利
基本コンシードを狙ってくるため超越的にはかなりおいしい。
超速ランプ+咆哮がこっちが回ってない時にやられたらキツいくらいで基本勝つ。
魔海ジェネアンリは可能だが、このタイプが勝ち残る可能性は低いと考えていたためあまり警戒はしていなかった。

・昆布に対してかなり有利
言わずもがな。

・復讐は五分
火力が高いが復讐圏内に入るとフレデス進化+マジミサで終わったりと復讐側もかなりリスクを背負っている。
またベルフェ依存度が大きく超越側にも全然チャンスがあった。

・アグヴは不利
不利だがアグロ2構成でもない限りもう1方にあてればいいわけで、そこまで脅威だと考えていなかった。

・土が大阪で結果を残したため、対面が土を想定したマリガンをしてくる可能性が高い
これが非常に大きい。RAGEでのウィッチの強さはこれが支えてる。

・シードを保有している
アグロ2構成等はDay2では少なくなる可能性が高い。

結果は自分でも驚くほどだった。
組み合わせだけでとれるゲームが半分はあったため、会場の中で最も優位な状態であったことは間違いない。
それでも2回目のファイナリストになるとは思わなかったけど…。

デッキ構成

ルゥの採用が特徴的なリスト。先制2ターン目においてマジミサで2/2をとれたりとなかなかいい動きができるのが好きだった。
ルゥはドラをかなり意識したカード。役割が似ているマーリンが巫女(当時4/5)を取れなかったり、そもそも攻撃対象がいなかったりする場合があったりするため2コスのこちらの方が柔軟に立ち回れる。
ドラ相手に腐りがちな虹を打てる対象であることもグッド。これを使いまわして握撃を引っ張ってくれば事故負けはなくなる。

ルゥの一般的な評価は低めだったが、自分はドラだけは通さない戦略をとっていたためこの構成がベストだったと思ってる。


上に書いた通り、ドラを通さないことを意識しているため従者3やネクロアサシン2が特徴的。
ドラに対する負け筋は大型が処理できない場合と相手有利状況の連なる咆哮のため、これらをケアし続ければ負けることはない。
ピン差しのデスタイラントでケルベロスと合わせて大きなバーストダメージを出せるため、とにかく粘っていればよし。

欠点としてミラーに弱いが、ミラーの場合先攻とるかどうかの方が大事だったりするので少々ミラーのパワー落としても特定のデッキを絶対に抜かせないことの方が大事だと思っていて、結果としてはそれがハマった。
なお、昆布に対してもかなり強いと思っていたがプレイオフ決勝では昆布に負けた。
昆布強者と戦えてた訳ではないので、自分のプレイングが浅かったかもしれない。

最後に
実際のところ、自分はそこまでカードゲームの実力はなく、デッキ相性で勝ってきたプレイヤーだと思っている。
それもまた強さだとは思うのだけど、基礎的な力を身につけないと決勝みたいな大事なところで勝てない。

今後の目標はそこかなあ。
幸いメンタル面は否応なしに世間に晒されたことによって改善されてきた。

シャドウバース

丁度1年前くらいの話。
自分にとっては初めての大型大会だった。

負けるつもりで行くことはないけども、まさかファイナリストになるとは思っていなかった。
Steam版が出てから始めたというのもあり、RAGE vol.3組に比べて明らかに腕で劣っていたし。

デッキ選択
ファミ通CUPの環境はリノドロシーが明確に強く、最初はそれを握ろうと考えていた。
しかし、強いデッキを握ればミラーを多く踏む。その場合、練度が低い自分の方が負ける可能性が高いと思いその選択は避けることに。

結果、エイラが嫌い(今は嫌いじゃない)という理由で使用していた超越を予選に持ち込むことにした。
超越は有利不利が極端で、有利な相手には最低限回せるだけで勝てる。
ということは練度が低くても当たり運だけで勝てる可能性があるということであり、
自分にとってはそこに賭ける方がまだチャンスがあるかなと判断した。

相方は方向性が似ているセラフを選択。ただ当時はBO3戦略みたいなものは自分にはない。
セラフがかなりドロシーに勝ててたから選択した。


セラフが2枚しか入っていなかったり、カウント進めるカードが5枚しか入っていなかったり、アミュレットが大量に入っていたりとセラフ割る気がないリスト。

クレイグに意味が薄い、リノ相手には1コスしか返せない(当時はミニゴブナーフ前でリノにも1コスフォロワーが入っていた)などの理由で虹の輝きがあまり採用されていなかったため、2コスアミュレットを強気に積めた。
神域の守護者はカウントが長く序盤に置いておくと後半守護が欲しいタイミングに割れ、セラフを置く隙を作れるため採用した。
エンシェントレオスピリットは使いたいのが5PPの時だけなので不採用。デッキ公開制だと入れたいけど、そうでないなら誤魔化せるかなと。

基本、ドロシーには相手の息切れプラン、リノにはセラフプランを狙っていく。


超越はとにかく速さ重視。有利な相手には何しても勝てるのでリノドロシー相手にワンチャン狙えるようにした。

ファイナリストになった要因
1.リノドロシーにそこまで当たらなかった
確かプレイオフ含めた12回戦中5回がリノドロシーで、これはおそらく平均よりは少ない。
リノドロシーに対しては3勝2敗の成績だから、この組み合わせをもっと踏んでればそれで終わり。
同じくファイナリストになった、リノドロシーの組み合わせでないがっきーさん、Gumolさんにあたったのは運がよかったとしか言えない。
(おそらく後半はリノドロシー比率がかなり高まっていたと思われる)

2.逆にそれ以外には2タテがほぼ成立する
上記の組み合わせ以外はドロシー+ドロシーメタ(ドラゴンとかエイラとか)、のように超越セラフで2タテできるデッキを含むパターンばかりなので実力勝負をする必要がない。

3.序盤の成績のよさ
ファミ通CUPの方式がスイスドロー上位8人のみプレイオフかつday1成績引継ぎだったため、
たまたま序盤を好成績で抜けたのが最後まで響いた。
今みたいに9-2以上でプレイオフトーナメントとかやらされたら無理。

4.全体の人数が少ない
今は数千人規模なのにあの時は1000人以下だった。

いろいろと運に恵まれたなと改めて思う。7超ミスったりしたしね…。