a) 一般送配電事業者間の系統連系を実施する場合の利点としては,
① 相互電力融通により,設備事故や需要の想定外の変化に対し (1) の節減と供給信頼度の向上を図ることができる。
② 大規模送電系統のスケールメリットによる高効率の大容量発電ユニット採用や,電源の共同開発による立地点の有効活用とコスト低減を図ることができる。
ことなどがあげられる。
一方,この系統連系の課題としては,
① 安定度問題の発生, (2) の拡大,短絡容量・誘導障害の増大が懸念される。
② 電圧・周波数の調整容量が増大し,調整方法も複雑となる。
ことなどがあげられる。
b) この系統連系の運用にあたっては,全国規模での需給調整機能の強化や広域的な系統計画の必要性といった我が国の電力システムの課題に対応するため,電力広域的運営推進機関がその管理を行っている。そこでは全国規模の需給状況の監視,安定供給に必要な供給能力の確保の促進及び需給状況が悪化したときの電気の供給の (3) などを行う。
c) 一般に直流連系は交流連系に比べ,
① 周波数の異なる系統間の連系ができる。
② ケーブルによる充電電流がないため,長距離ケーブル送電が可能である。
③ 位相角による安定度問題がないため長距離大容量送電が可能である。
④ 交流系統の短絡容量が連系によって増大しない。
⑤ 潮流を急速かつ自由に制御できる。
などの利点がある。
一方,
① 交直変換設備が高価である。
② 交流系統の高調波増加,発電機と変換器の相互作用による (4) ,短絡容量が小さい場合の電圧不安定性現象などが発生する。
③ (5) 系統の構成では制御・保護が複雑になる。
などの課題がある。