電験一種 R8年 法規 問3

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく,地域独立系統に関する記述である。文中のに当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。

a) 地域独立系統とは,災害等による長期停電時に,隣接する一般送配電事業者,配電事業者又は (1) が運用する電力系統から切り離した電力系統であって,その系統に連系している発電設備等並びに主電源設備及び従属電源設備で電気を供給することにより運用されるものをいう。

b) 地域独立系統運用者とは,地域独立系統の電気の需給の調整を行う者をいう。

c) 主電源設備とは,地域独立系統の (2) を維持する目的で地域独立系統運用者が運用する発電設備又は電力貯蔵装置をいう。

d) 従属電源設備とは,主電源設備の電気の供給を補う目的で地域独立系統運用者が運用する発電設備又は電力貯蔵装置をいう。

e) (3) とは,主電源設備のみが,又は主電源設備及び従属電源設備が地域独立系統の電源となり当該系統にのみ電気を供給している状態をいう。

f) (3) を行う場合は,次により主電源設備及び従属電源設備を施設すること。

①次に掲げる異常を保護リレー等により検出し,主電源設備及び従属電源設備を (4) 解列すること。

イ 主電源設備の異常又は故障

ロ 地域独立系統の短絡事故又は地絡事故

ハ 地域独立系統の需要場所(地域独立系統との協調をとることができないものに限る。)における短絡事故又は地絡事故

②従属電源設備の異常又は故障を保護リレー等により検出し,従属電源設備を (4) 解列すること。

g) 地域独立系統に隣接する一般送配電事業者,配電事業者又は (1) が運用する電力系統と地域独立系統の接続が行われる場合は,当該接続時に,主電源設備及び従属電源設備が地域独立系統 (5) こと。

解答群
(イ)(1) 特定送配電事業者 (ロ) 自立運転 (ハ) と同調している
(ニ) 線路無電圧確認後に (ホ)(3) 地域独立運転 (ヘ) ガバナフリー運転
(ト) 段階的に (チ) 送電事業者 (リ) へ逆潮流しない
(ヌ)(5) から解列されている (ル) 安定度 (ヲ)(4) 自動的に
(ワ) 特定卸供給事業者 (カ)(2) 電圧及び周波数 (ヨ) 単独運転
出典:令和8年度 第一種電気主任技術者 一次試験 法規科目 問3

解説

電気設備の技術基準の解釈からの問題です。レアな問題なのである程度推測で埋める必要があったかと思います。

解説は電気設備の技術基準の解釈の解説を参照するのがいいです。

分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義

省令第1条
第220条この解釈において用いる分散型電源の系統連系設備に係る用語であって、次の各号に掲げるものの定義は、当該各号による。
  • 一 発電設備等 発電設備又は電力貯蔵装置であって、常用電源の停電時又は電圧低下発生時にのみ使用する非常用予備電源以外のもの(第十六号に定める主電源設備及び第十七号に定める従属電源設備を除く。)
  • 二 分散型電源 電気事業法(昭和39年法律第170号)第38条第4項第一号、第三号又は第五号に掲げる事業を営む者以外の者が設置する発電設備等であって、一般送配電事業者若しくは配電事業者が運用する電力系統又は第十四号に定める地域独立系統に連系するもの
  • 三 解列 電力系統から切り離すこと。
  • 四 逆潮流 分散型電源設置者の構内から、一般送配電事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れ
  • 五 単独運転 分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路負荷に有効電力を供給している状態
  • 六 逆充電 分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、分散型電源のみが、連系している電力系統を加圧し、かつ、当該電力系統へ有効電力を供給していない状態
  • 七 自立運転 分散型電源が、連系している電力系統から解列された状態において、当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態
  • 八 線路無電圧確認装置 電線路の電圧の有無を確認するための装置
  • 九 転送遮断装置 遮断器の遮断信号を通信回線で伝送し、別の構内に設置された遮断器を動作させる装置
  • 十 受動的方式の単独運転検出装置 単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置
  • 十一 能動的方式の単独運転検出装置 分散型電源の有効電力出力又は無効電力出力等に平時から変動を与えておき、単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置
  • 十二 スポットネットワーク受電方式 2以上の特別高圧配電線(スポットネットワーク配電線)で受電し、各回線に設置した受電変圧器を介して2次側電路をネットワーク母線で並列接続した受電方式
  • 十三 二次励磁制御巻線形誘導発電機 二次巻線の交流励磁電流を周波数制御することにより可変速運転を行う巻線形誘導発電機
  • 十四 地域独立系統 災害等による長期停電時に、隣接する一般送配電事業者、配電事業者又は特定送配電事業者が運用する電力系統から切り離した電力系統であって、その系統に連系している発電設備等並びに第十六号に定める主電源設備及び第十七号に定める従属電源設備で電気を供給することにより運用されるもの
  • 十五 地域独立系統運用者 地域独立系統の電気の需給の調整を行う者
  • 十六 主電源設備 地域独立系統の電圧及び周波数を維持する目的で地域独立系統運用者が運用する発電設備又は電力貯蔵装置
  • 十七 従属電源設備 主電源設備の電気の供給を補う目的で地域独立系統運用者が運用する発電設備又は電力貯蔵装置
  • 十八 地域独立運転 主電源設備のみが、又は主電源設備及び従属電源設備が地域独立系統の電源となり当該系統にのみ電気を供給している状態

地域独立運転時の主電源設備及び従属電源設備の保護装置

省令第14条、第15条、第20条、第44条第1項
第233条地域独立運転を行う場合は、次の各号により、主電源設備及び従属電源設備を施設すること。
  • 一 次に掲げる異常を保護リレー等により検出し、主電源設備及び従属電源設備を自動的に解列すること。
    • イ 主電源設備の異常又は故障
    • ロ 地域独立系統の短絡事故又は地絡事故
    • ハ 地域独立系統の需要場所(地域独立系統との協調をとることができないものに限る。)における短絡事故又は地絡事故
  • 二 従属電源設備の異常又は故障を保護リレー等により検出し、従属電源設備を自動的に解列すること。

2地域独立系統に隣接する一般送配電事業者、配電事業者又は特定送配電事業者が運用する電力系統と地域独立系統の接続が行われる場合は、当該接続時に、主電源設備及び従属電源設備が地域独立系統から解列されていること。
正解一覧
(1) イ 特定送配電事業者
(2) カ 電圧及び周波数
(3) ホ 地域独立運転
(4) ヲ 自動的に
(5) ヌ から解列されている