電験一種 R4年 法規 問2
次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく,低圧幹線の施設に関する記述である。文中の(0)に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
低圧幹線は次によること。
a) (1)を受けるおそれがない場所に施設すること。
b) 電線の(2)は,低圧幹線の各部分ごとに,その部分を通じて供給される電気使用機械器具の定格電流の合計値以上であること。ただし,当該低圧幹線に接続する負荷のうち,電動機又はこれに類する(3)が大きい電気機械器具(以下「電動機等」という。)の定格電流の合計が,他の電気使用機械器具の定格電流の合計より大きい場合は,他の電気使用機械器具の定格電流の合計に次の値を加えた値以上であること。
① 電動機等の定格電流の合計が(4)A 以下の場合は,その定格電流の合計の1.25倍
② 電動機等の定格電流の合計が(4)A を超える場合は,その定格電流の合計の1.1倍
c) b) における電流値は,(5),力率等が明らかな場合には,これらによって適当に修正した値とすることができる。
(イ)(1) | 損傷 | (ロ)(4) | 50 | (ハ) | 最大電流 |
(ニ) | 予備率 | (ホ)(5) | 需要率 | (ヘ) | 汚損 |
(ト) | 5 | (チ) | 500 | (リ)(3) | 起動電流 |
(ヌ) | 短絡電流 | (ル) | 整定電流 | (ヲ)(2) | 許容電流 |
(ワ) | 不等率 | (カ) | 過電流 | (ヨ) | 振動 |
出典:令和4年度第一種電気主任技術者法規科目A問題問2
解説
電気設備の技術基準の解釈からの基本的な問題です。
電気設備の技術基準の解釈 第5章 第1節 第148条 低圧幹線の施設 抜粋
低圧幹線は、次の各号によること。
一 損傷を受けるおそれがない場所に施設すること。
二 電線の許容電流は、低圧幹線の各部分ごとに、その部分を通じて供給される電気使用機械器具の定格電流の合計値以上であること。ただし、当該低圧幹線に接続する負荷のうち、電動機又はこれに類する起動電流が大きい電気機械器具(以下この条において「電動機等」という。)の定格電流の合計が、他の電気使用機械器具の定格電流の合計より大きい場合は、他の電気使用機械器具の定格電流の合計に次の値を加えた値以上であること。
イ 電動機等の定格電流の合計が50A以下の場合は、その定格電流の合計の1.25倍
ロ 電動機等の定格電流の合計が50Aを超える場合は、その定格電流の合計の1.1倍
三 前号の規定における電流値は、需要率、力率等が明らかな場合には、これらによって適当に修正した値とすることができる。